今日も趣味の話「ホラー映画を勝手にレビュー」

こんにちは。ライターの金子です。

初の「STAFF COLUMN」ということで何を書こうか随分悩んだのですが、私は映画鑑賞が好きなので今回は得意ジャンルの「ホラー映画」について触れたいと思います。※ネタバレを含みます!

紹介するのは「The Possession」

最近家で観たのですが、予測不能な展開の数々に「映画館で観とけばよかった」と後悔したほど個人的に超傑作だった作品です。

【あらすじ】

3ヶ月前に妻と離婚した中年男性のクライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)。彼は週末ごとに2人の娘と過ごしていた。そんなある日、娘たちと立ち寄ったガレージセールでアンティークの木箱を購入する。それからというもの、次女のエミリー(ナターシャ・カリス)の様子がおかしくなっていく。奇妙な行動の数々に不安を覚えたクライドは独自に調査を始めるが予感は的中。次女には「とある何か」が取り憑いていたのだった。

あらすじだけ聞くと『どうせ主人公がなんらかの「呪われたなにか」に魅入られていくお決まりのパターンでしょ』と思うかもしれないですが、そんな生半可なものではありません。

なにより物語の中心となる箱がパワフル。この箱に封印された「あるもの」がエミリーに乗り移るだけでなく、それ自体も「開けよう、壊そう」とする人を謎のパワーで容赦なく叩きのめします。大量の蛾を放出したり、登場人物の歯を根こそぎ抜いたり。とにかくやりたい放題なのです。

私はホラー映画を選ぶとき「事実に基づいて製作されました」という記載がパッケージにあると確実に手に取るのですが、「The Possession」もそのひとつ。「ユダヤ民話に伝わる邪悪な存在が封印された箱が、大手オークションサイトで出品された」という出来事を元に製作されているそうです。

登場人物については、主人公のクライドが終始実にいいパパ。娘が「なにか」に取り憑かれ相当ヤバイ状態になっているにも関わらず、冷静に向き合おうとします。中でも、スマホのライトを頼りに霊安室に娘を探しに行くシーンは何回観ても怖すぎ。しかも娘を助けるため自分に憑依させようとするなんて、、、愛ゆえの行動なのか、キャパを超えて恐怖に鈍感になってるのか。

次女エミリーを演じるナターシャ・カリスの演技力にも注目。物語が進むにつれ封印されているはずの「なにか」が彼女の体を侵略していくわけですが、本当に取り憑かれてるのではないかと思うほど表情が変化してきます。観るとわかるのですが、本当にすごい。

また一緒に暮らしていながらも娘の様子がおかしいことに気づかない母親と、妹を心配しながらもマイペースな長女ハンナに、クライドがいつ怒りだすか、別の意味でハラハラ。でも結局は、家族一丸となって「箱」に立ち向かうんですけどね。

そして豪華なゲストに予想外のラスト。

日本のホラー映画特有のじめっとした怖さとは違いサクサク進む展開と意外なラストに、個人的にはホラーが苦手な人でも楽しめるんじゃないかな~と思いました。

とまあ、長くなりましたが、今後もこんな感じのゆる~とした記事をお送りしたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

投稿者プロフィール

金子
金子ライター
レポーター&ライター。旅行、寺社仏閣、祭り、伝統文化をこよなく愛する。夢は狐の嫁入り行列で花嫁役になること。新潟・市民映画館「シネ・ウインド」の編集部にも所属している。