思いつきで福島へ行ったら、立ち寄ったそば屋で初体験をした話

ライターの廣瀬です。

先日、福島県は会津若松市へ行ってきました。
これといった目的があったわけではないので、ゆっくり11時頃に家を出発。それから車で磐越自動車道を走ること約1時間半。そろそろ昼食を決めようと思っていたところ、大きく「蕎麦」と書かれた看板を発見したので、その看板の近くにあったそば屋に入りました。

注文したのは天ぷらそば。
この日の福島はなかなか天気も良く、窓を閉め切ったまま車に乗っていると少し汗ばむほどでした。なのになぜか温かいものを頼んでしまった自分。

「まあ内臓を冷やすのは体に良くないからな。それにあえて温かいそばを頼む方が逆にツウっぽいしな」

と自分に言い聞かせながらも、ざるそばをすする他の客を眺めながらそばを待ちます。

数分後、

「お待たせしました。天ぷらそばと、こちらハサミです。ごゆっくりどうぞ」

と、そばとハサミを運んできた店員。

左側に見切れている黒いものがハサミ。

動揺しました。

何気なく頼んだ天ぷらそばに、これまで一度も必要性を感じたことのない「ハサミ」が当然のように付いてくるとは。店員もハサミについては何も触れず去っていったし。でもどう考えても「天ぷらを切る」ためのものなんだろうけど、万が一、よそ者には分からないローカルルールがあるとしたら、、、と考えると、なかなかそばに手をつけることができませんでした。

とはいえ、出されたそばを意味深にずっと眺めていては店員に怪しまれるので、声を掛けられないうちにいただきました。美味しいそばでした。店の入口に「新そば入荷しました」という貼紙がしてあったのを思い出します。

そして、見た目からは中身が判別できない天ぷらは「ニシン」「イカ」でした。この組み合わせも初めてでしたが、この地域ではニシン・スルメ・まんじゅうの天ぷらが名物だったようです(あとから知りました)。ニシンは小骨が気になりましたが、ニシン!という感じで、イカも、イカ!という感じで噛み応えがありました。ハサミはこのイカを食べやすいサイズに切るためのものだったようです(そういうことにする)。知らないことを知るって楽しいですね。

ではさようなら。