6月9日(土)10日(日)の2日間、新潟県の神立高原スキー場に舞台を移し、2回目となるTHE CAMP BOOK 2018が開催されました。
このページに訪れた人の中には、「音楽やアウトドアが好きだから気になっていた」けれど何かしらの事情で行けなかったという人もいるのではないでしょうか。そんな方には特にチェックして欲しい。きっと細部にまで仕掛けられた遊び心やこだわりに心掴まれるでしょうから。大人も子供も夢中で遊んだ2日間のレポートをぜひご覧ください。

会場へ着くと手作り感あるサインがお出迎え。山の中腹にある会場への乗り物は、バスかトゥクトゥクがあります。徒歩でという手段もあります。「迷った時は困難な方を選択する」世界の結構偉い人が言ってた気がするのでそうします。

あえて困難を選んでみましたが、スキー場だけあって、勾配がしんどい!息を荒げながら、登ります。

会場に到着!まさに苦あれば楽あり。山の上には天国な会場がありました。まず目に付いたのが、屋台が並ぶストリート。県内外の雑貨屋さんや飲食店がたくさん。見ているだけでテンションが上がります!


個性的なお店が並ぶ、歩くだけで心高まるストリート。

ショップブースでは可愛いデザインのオフィシャルTシャツや本屋さん、アウトドアショップなどが軒を連ねます。

歩く途中にあるのが2ndステージ、通称「THE HOUSE」リュクスなステージの入り口にあるマリブのブースではバーテンさんが、すさまじいフレアテクニックでかわいいカクテルをしたり顔で差し出してくれました(笑)。

さらに歩き、ストリートを抜けて見えてきたのが、3rdステージ、通称「THE YAGURA」。木造りの素敵な舞台は、なんと今回のために建てたそう。さらにその周りを、魅力的なワークショップブースが囲みます。

屋台一つにしても素敵なクラフト感があって、それぞれのブースにこだわりが見える造り。高額な予算を組んで業者さんに頼んだんだろうなぁ。なんて妄想をしてしまいそうですが、なんと、主催するのは都内の内装を手掛ける企業なのです。

関係者に話を聞くと「みんなモノづくりにも気持ちが入りすぎて、造りたいものをとことん造っちゃった感じで。このイベントが終わったら資材や建てたやぐらの撤収が思いやられますね。ははは。」と大変そうですがあっけらかんとしてました。「しょうがないじゃん。好きなんだから。やっちゃおう。」みたいな感じだったそうで。大好きです。そのノリ。

フードブースは新潟市の居酒屋SURIKENが手がけるTHOUSAND STOREHOUSEや魚沼からハスキージェラート、地元の酒造である白瀧酒造をはじめ、関東近県からはカレー屋、タイ料理屋、クラフトビールなど、魅力的なお店ばかり。


圧倒的な存在感のステージを取り囲む、楽しいワークショップ。

ワークショップには他のフェスではお目にかかれない、個性的なお店が並びます。親子に大人気だったMURACOのフェイスペインティングや世界唯一の木製ブロックMOKULOCKの木箱作成など、楽しいブースがたくさん。

中には、アウトドアのハンモック作りなんかもありました。好きな色の糸を選んで編み込むとできる、ハンモックのワークショップ。

「どうぞ、見ていってください」と言われたので、中を覗くと完全にハンモックの気持ち良さにヤラレた方々が。

絵的に強烈な気がしましたが、「みんなが子供に戻って遊ぶ」THE CAMP BOOKのコンセプトにはそう書かれているので、これは、アリです。僕らは見なかった事にして、そっとこの場を後にします。

DIYer(s)のブースでスピーカー造りを体験しました。iPhoneを挿し、穴を通して音を拡大するアナログなスピーカーは、木の温もりもあって愛着の湧く見た目です。作っているとどんどん集中し、ハマっていきます。DIYの楽しさを改めて感じることができたブースでした。


大人も子供もとことん楽しめる、プレイゾーン。

プレイゾーンでは、ボルダリングやスラックラインを始め、大人から子供まで楽しめるアトラクションが勢揃い。

中でも一際人目を惹いてていたのが人力似顔絵マシーンの「ヘンナーベンダー」。

好きなフレームを選び、機械の前で写真を撮ってもらうと、およそ5分程で似顔絵が出てくる自動販売機。自販機がロボットの声で機械とは思えぬほど流暢な日本語を話しかけてくる謎のマシンでした。弊社スタッフも1時間待ちの末、似顔絵をゲットし大満足。

夜になると、会場はまた違った景色を見せます。

藤沢のお店「酔と粋 -sui to sui-」では、板に固定されたショットグラスを逆さにし飲み干す、5連強制テキーラマシーンのスプラッシュテキーラなるもので大盛り上がり!悪いことを考える人がいるものです(笑)


全てを駆け巡る。音楽を愛すアーティストたち。

THE CAMP BOOKのアーティストは、様々なジャンルから集められているが、音楽に対する愛の強い、一目置かれるアーティストばかり。そんな音楽好きにとっては堪らない、魅力的なライブを一気に紹介します。


田我流 & MAHBIE

コール&レスポンスやフロアに降りてのライブ、MAHBIEとの曲も2MCで披露するなど、HIP HOPの魅力がたっぷり詰まったライブでヘッズたちを沸かせます。


eastern youth

パンパンの会場を、一気に沸点へ到達させる彼らの熱いライブは情熱の境地!我武者羅にギターを鳴らし、なりふり構わず魂をマイクにぶつける姿に心を揺さぶられました。


Tommy Guerrero

リヴィング・レジェンド、Tommy Guerreroのステージはバンドセット。Soulに傾倒された楽曲の数々は、黄昏時のこの時間にマッチする、渋くタイトなライブ。


珍盤亭娯楽師匠

バイナルの掘り師達からも一目置かれるこの方。日本のSoul、全国各地の民謡や昭和歌謡を全て7inchで一曲一曲丁寧にかけ、エンタメ溢れる賑やかなステージ。日本人の本能か、集まった多くの人たちは、自然と体を動かし笑顔に。


YOUR SONG IS GOOD

珍盤亭娯楽師匠による日本のSoulもあれば、今度はユアソンのWorld Musicで一気に世界を駆け巡ります。野外で聴く生のユアソンという気持ち良すぎる環境の中、カリブ海周辺を感じさせるGroovyなサウンドは会場の人たちを高揚させます。


踊ろうマチルダ

大自然の中、民族楽器ハーディーガーディを使った曲や、弾き語られるツルベノブヒロの心に響く、最低限の音と歌によるライブは、より一層の非日常を引き立て、現実を取り払ったモノの価値観や人生を考えさせられ、胸が熱くなったライブでした。


TURTLE ISLAND

初日のヘッドライナーTURTLE ISLANDは、様々な土着の民族的な打楽器や、西洋の絃楽器・管楽器、さらにはチンドン等ごった煮の全ての垣根を取り払ったかのような超高次元なライブ。オーディエンスの笑顔で音に身を任せて踊る様は、まさにこのフェスのコンセプトであるHuman Be Inを体現。


TCB DISCO


深夜のTCB DISCOでは、超大御所DJたちがプレイする贅沢な夜。この日ライブも行ったTommy Guerreroは、自身の音楽性の根幹を垣間見れるFunkやSoulをプレイしました。DJ NORI+DJ MUROのユニット、Captain VinylはBack to Backスタイルでフロアに極上のグルーヴを広げます。そして名優Tadanobu Asanoは無邪気にMCを交えながら様々なジャンルに転換し、THE CAMP BOOKに相応しい「少年の心を持った大人」を彷彿させて印象的でした。大トリの石野卓球は安定感のあるプレイで、朝から遊ぶ大人たちの疲れを忘れさせる程に踊らせて、素晴らしい日の夜を締めくくりました。


Michael Kaneko

2日目のトップを飾ったのはMichael Kaneko。Lovin’ Youを神立高原の朝に響かせ、爽やかなスタート。時間帯にふさわしい爽やかなギターの音色と歌声で、朝の神立高原は心地よさに包み込まれます。


夏木マリ

歳を重ねるほどに魅力も重なる事を感じたステージは、「スワサントンブルース」をはじめ、反骨精神溢れるパワフルなブルースやロックを歌い上げる姿、トーク、立ち振る舞いすべてに、彼女の魅力が詰まった素晴らしいライブでした。


Ovall


OvallはIn Transitメドレーと製作中となるアルバムのデモセッションも行われ、ジャズならではのここでしか味わえないグルーヴで沸かせていました。CUT IN WEBでは事前インタビューでもお世話になったこともあり、記念撮影にも快く応じてもらえ大満足。


GOMA & The Jungle Rhythm Section

2日間のヘッドライナーとなる彼らのライブは、この大自然にマッチしたディジュリドゥの響き渡る低音のを中心にドラムやジャンベなど様々なリズムがオーディエンスの体を揺らします。全ての演奏が終わると、GOMAの音頭によって会場の全ての人で大空に向かって叫び大団円となりました。


THE CAMP BOOKのコンセプトは、初期の音楽で叫ばれた、Human Be In(人間らしさの回復)に着想を経て、大自然の中、大人も子供も関係なく、好きなことを好きなように愉しみ、心を許せる仲間と笑う。子供に戻って「最高の遊び」から何かを学ぼう。と、あります。各々が、ライブに限らず、この最高の時間と空間を楽しんでいました。

フェス=音楽だけでなくキャンプインフェス=キャンプ+音楽フェスという垣根を超えた「ジブンを解放し、夢中になる体験」として、THE CAMP BOOKを楽しむ事ができました。
夢心地の2日間、来年も新潟の地で開催されることを願って。もし今回迷った末に見送った方は、この最高の時と空間を味わってみてはいかがでしょう。

THE CAMP BOOK

Author Profile

KSK ONE
KSK ONE
CUT INのグラフィックデザイナー。HIP HOPにハマり、GRAFFITIやDANCEをかじって、クラブにもどっぷり浸かる。最近はシティ・ポップスの音源&ライブもチェック。ネギヲタ箱推し。